Japanese Castle

長尾城

長尾城について

 駿河国田中藩主だった本多正訥が、明治元年(1868)に安房に転封されてから築き始めたと言うので、かなり新しい城。城跡と言うよりは陣屋に近いかもしれない。築城途中に台風による甚大な被害を受けて築城を断念し、完成することはなかったらしい。時期的に、もし完成していたとしても、すぐに廃藩置県で破却されてしまっただろう。現在は建物も残っていないが、残っていたとしても、明治期なので『現存』とはならないのだろうか。
【長尾城跡】
 里見氏発祥の白浜城のすぐ西側の比高10m程の低い独立丘に築かれている。どこまでが人工的に削平されたものなのかは分からないが、頂部が平らになっているのが遠目からでも分かる。
【堀跡?】
 城山の南側には、一見堀跡にも見える溝が見られるが、この辺りは農地として使われているので、ただの用水路の可能性が高い。
【大手道】
 南側に登城路が設けられているが、少し進んだところで、藪になってしまっていた。比高10m程度なので、頑張れば登れないことも無さそうだったが、この状態で登っても遺構は確認出来なさそうだったので断念。時期をずらしてまた来てみよう。