本郭エリア



【本郭エリア】


【第10曲輪虎口】
 風呂ヶ谷から本郭方面の急坂を登ると、第10曲輪の虎口に出る。発掘調査によると、 当時は道幅2mのかなり急な通路で、東側には雨水用の溝が設けられていた。また、虎口上部 には2つの柱穴が検出されており、現在復元されているような冠木門が建てられていたと思われる。 後の時代には東側に土塀もあったようだが詳細は分かっていない。

【第10曲輪】
 尾根状に連なる郭群の一番下の郭。虎口、堀立建物、土塁などが復元されている。

【第10曲輪土塁】
 随分と形良く復元されている土塁。南側と東側の部分は完全な形に復元しているが、 西側部分の高さと幅は当時のものではない。土塁の外側はかなり急峻な崖になっている。

【第10曲輪堀立建物】
 発掘調査で検出された2つの建物のうち、一つが復元されている。 建物には角柱が使用され、壁は土塀、屋根はこけらと呼ばれる薄い 板を拭いた構造だったと考えられている。

【第10曲輪堀切】
 第10曲輪の南側下には堀切が見られる。


【第10曲輪〜6郭】
 第10曲輪から、雛壇状に削平された郭が続く。

【7郭】
 第10曲輪からいくつかの小規模な郭を通り、7郭に出る。ここから出郭への道と 主郭方面へと別れる。土橋のような地形も見られる。

【出郭】
 7郭から曲輪群の南側に続く犬走りのような道をたどったところにある出郭。 藪に阻まれて、遺構は良く分からなかった。

【6郭】
 7郭の上の6郭。さらにその上に雛壇状に5郭〜3郭まで続いているのが見える。

【6郭〜】 【5郭〜3郭】 【5郭〜3郭】
 6郭から主郭方面へ向かう道。曲輪群の横に階段が設けられている。  5郭から4郭、3郭を見上げたところ。  3郭から見た4郭、5郭。この辺りは綺麗に整備されており、一つ一つの郭がしっかり分かる。

【3郭】
 2郭と3郭の間は幅1.3m〜2.2m、深さ1.3m〜1.8mの堀切の跡が見つかっている。 堀底が平らだったことから、通路としても利用されていたと考えられている。 現在は保護するために盛土されているので、本来の幅と深さではない。

【2郭】
 主郭との間は、土橋と石垣が残っているが、いくつかの時代で改変を受けているらしい。 発掘調査によると、当初は堀切になっていたらしい。

【主郭】
 城内最高所にある主郭。ここからは建物10棟の他、門跡や土塀跡が確認されている。 なかでも主殿と見られる建物は東西12m、南北9mあり、本郭で最も大型のもの。 多くの瓦も出土していることから、総瓦葺きの天守に相当する建物があったと思われる。

【主郭からの眺め】
 標高171mの城内最高所にある主郭。麓からの比高差は約88mあり、遠くまで見渡せる。


【腰郭】
 主郭北側の一段下がったところにある腰郭。この腰郭と主郭とはかなり比高差がある。

【本郭エリア〜古城エリア】
 腰郭の東側にも尾根上に細長い郭が並び、古城につながっている。