海山城



【海山城】
 古くから遠見番所と呼ばれ、狼煙台として使用されてきた。室町時代に来島村上氏の 支配下となり、水軍城砦群の一つとなったが、来島氏もここを重視し、番所を置いていた。 関ヶ原の合戦以降、砦は壊され、当時の遺構も失われた。


【主郭】
 最高所の主郭。かなりの広さがある。模擬天守のような展望台が建てられている。

【主郭東側】
 主郭の東側にも腰曲輪のような削平地がある。


【2郭】
 主郭の北側の2郭。かなりの広い。櫓台風の便所が設置してあるが、怪しい模擬天守より、 この方が城跡の雰囲気があるように思える。

【2郭北側】
 2郭の北側の尾根も削平された腰曲輪のような地形や、馬走りのような道が見られる。


【3郭】
 現在駐車場になっている辺りが3郭と思われる。他の曲輪同様、一つ一つの 曲輪が大きく、結構な規模の城だったことが分かる。


【北側】
 主郭と2郭の北側はかなり急峻な崖になっており、厳重に守られていた 部分と思われる。


【第2番所】
 南側の尾根伝いに第2番所と呼ばれる場所がある。


【犬走り】
 所々に犬走りのような地形があるが、当時からのものかは良く分からない。


【眺望】
 瀬戸内の島々を見渡せる水軍の要衝。8世紀頃から番所がおかれ、狼煙があげられていた。