太田金山城 実城エリア



【三の丸下堀切】
image-1 image-1 image-1
 大手虎口の目の前に掘られた大堀切。西城から本丸に至る4本の堀切りの中でも最大のもので、 長さ46m、幅と深さは15m程ある。通路状になった箱堀の底からは高さ1.5m程の畝も 見つかっている。


【月の池】
image-1 image-1  大手石垣の手前に位置する月の池。戦国期に造られた池で、円形に積まれた石垣と粘土層により 周囲の流水を貯めていた。当時は石垣は一段だったが、増水時に備えて後に現在のような二段に 拡張されたと見られている。


【大手】
image-1 image-1 image-1
image-1 image-1 image-1
 谷地形を利用して造られた一大防御地点で、難攻不落を誇った金山城を象徴する場所の一つ。 中央の大手通路を見下ろす位置に雛壇状に曲輪が並び、当時はこれらの曲輪に防御施設の建物が建ち、 大手を守っていたものと思われる。また、正面には行く手を阻む土塁と横矢も設けられていた。 谷地形のため、排水を意識した石組みが随所に見られ、これらの石垣は復元されている。

【大手虎口北下段曲輪】
image-1 image-1 image-1
 大手北側の曲輪にも石組みの排水路や溝が多く見られる他、曲輪全体も中央の通路に向かって傾斜しており、 曲輪面に水が溜まらないように工夫されていた。

【大手虎口南上段曲輪】
image-1 image-1 image-1
image-1  大手南側の上段曲輪からは建物の基礎やかまど、井戸跡などが見つかっている。 建物は湿気を防ぐ為に基礎が石敷きされており、かまども建物の外側に建てられている事から、 火薬などを備蓄した武器庫を兼ねた詰所のような建物だったと考えられる。 現在は復元展示されている。

【大手虎口南上段曲輪 井戸跡】
image-1 image-1  大手南側の上段曲輪に残る井戸跡。1.5m四方、深さ3m程で、石組みされていた。 石組みの下部には松材で出来た井戸枠がそのまま残っているらしい。

【大手石垣】
image-1 image-1 image-1
 大手通路の突きあたり付近には、北側は三の丸から雛壇状の石垣が伸びており、 正面石垣と虎口を形成している。この雛壇状の石垣は5回にわたり改修の跡が見つかっており、 その一部がそのままの状態で保存されている。


【二の丸・三の丸】
image-1 image-1  大手虎口の北側上段は二の丸と三の丸の跡だが、現在は管理事務所の敷地となっており入れない。


【南曲輪】
image-1 image-1 image-1
 大手虎口の南側の最上段に位置する曲輪。東西に長い広めの曲輪で、しっかり切岸加工もされている。 現在は休憩所などが建てられており、百名城のスタンプもここに置かれている。


【日の池】
image-1  直径15〜16m程のほぼ円形の池。 斜面からの流水や湧き水を貯めて山城の貴重な水源を確保しているが、山頂付近でこれ程の規模の 大池は非常に珍しく、金山城の象徴的な場所の一つとなっている。 発掘調査の結果、石垣や石敷、階段、二箇所の石組井戸などの他、水の信仰と関わる平安時代の 遺物も発見されており、築城以前から神聖な場所として儀式などが行われていたものと考えられる。


【台所曲輪】
image-1 image-1 image-1
 実城の東側、一段高くなった場所に位置する台所曲輪。現在は南側の階段から本丸の八幡宮へと続く 参道になっているが、当時はこのあたりに御殿が建てられており、列状の礎石が見つかっている。

【大ケヤキ】
image-1  台所曲輪にある樹高17m、周囲6.79mの大ケヤキ。樹齢800年とも伝えられ、 神社の参道脇にあることから、当時から御神木と同様の扱いを受けていたものと思われる。


【本丸】
image-1 image-1 image-1
image-1 image-1 image-1
 天主曲輪とも呼ばれる本丸。金山城鎮護の神聖な地域で、源氏の守り神である八幡宮が祀られていた。 周囲を武者走りに囲まれた最高所の曲輪で、北西に残る石垣の上には角矢倉形式の建造物が建てられ、 北東角には鬼門除けのひづみが造られていた。


【武者走り】
image-1 image-1 image-1
 本丸の周囲を数段にわたり取り囲むように配された武者走り。 北側は天主曲輪裏馬場につながっている。


【天主曲輪裏馬場】
image-1  本丸の北側裏手に位置する武者走りの延長のような曲輪。馬場と呼ばれているが、 実際は馬屋があった場所。馬は音に敏感な為、比較的静かな裏手に設けられた。 周囲には馬薬用の『さいかち』が植えられている。


【本丸石垣】
image-1 image-1 image-1
 本丸北西に残る石垣。大手虎口の石垣は復元整備されたものだが、ここの石垣は当時のまま残っているもの。 金山城の石垣は。基本的には手近な金山石が使われているが、大きな石は山麓の柱状節理の石を運んできたものらしい。 この辺は整備されすぎておらず、当時の野面積みの石垣の雰囲気が良い。


【本丸〜二の丸】
image-1  本丸の西側、二の丸との間は堀切で隔てられている。堀底は道になっている。