姫路城 現存天守
現存天守
【現存天守 平成の大修理後】 |
池田輝政によって建てられた国宝の現存天守。五層六階の天守と三層の小天守を渡櫓で連結した連立式天守で、唐破風や千鳥破風の他、花頭窓も設けた優美な天守である一方、多数の狭間なども設けられた実戦を重視した天守でもある。2009年~2015年まで平成の大修理が行われた。写真は修理後の2018年4月撮影。屋根瓦の継ぎ目の漆喰が白さを際立たせており、白すぎ城と言われるのも分かる。
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【現存天守 平成の大修理前】 |
こちらの写真は平成の大修理前の2009年に撮影したもの。やはり、こちらの方が見慣れている感がある。
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入口~地階
【天守入口(水の五門、六門)】 |
大天守と西小天守との間に設けられた『にの渡櫓』の下が『水の五門』となっており、ここが天守群への唯一の虎口となっている。そこから入城すると、すぐ左に折れ、水の六門が続く。さすがに厳重な造りとなっている。
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【天守地階】 |
薄暗い雰囲気の天守地階。基本的には倉庫として使われていたと思われるが、厠や流し台など、他の天守では通常見られない設備が見られる。
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【天守地階 厠】 |
一般的には居住スペースとして考えていない天守としては珍しく、姫路城の天守地階には6ヶ所の便所が残っている。備前焼の大亀の便壺が残っていたが、便座との位置もずれており、実用的では無く、実際に使用された痕跡も無かった。有事の際のために造っておいたものだろう。
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【天守地階 流し台】 |
天守内に流しがあるのは非常に珍しい。簀子は外側に向かって傾斜しており、樋を伝って内庭に排水される実用的な造りになっている。
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天守一階
【天守一階】 |
天守一階。周囲には幅の広い武者走りが設けられ、外側の壁には狭間が設けられている。
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【天守一階 二の渡櫓への扉】 |
天守1階と西側の『二の渡櫓』とを結ぶ扉で、4ヶ所ある天守への出入り口の一つ。天守への出入口の扉はすべて二重扉になっていて、この二重目の扉は、外面を鉄板で覆われており、天守内側から閂がかけられるようになっている。また、刀を差したままでは通行できない潜り戸になっている。
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【天守一階 筋違柱】 |
大天守の重さは約5000トンあるらしい。この重さを支えるため東西二本の心柱の他、189本の柱で支えている。心柱は勿論他の柱にも数十トンもの重さがかかるため、筋違柱を入れて堅固さと耐久性を強められている。
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【天守一階 瓦】 |
一階に展示されている瓦は、実際に天守に使用されていたものらしい。
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天守二階
【天守二階】 |
天守二階は、入母屋は府の屋根裏の空間にあたる場所。多くの武具掛けが見られる。主に、武器倉庫として使われていたのだろう。桜の時期に訪れてしまったので、凄い人で三階になかなか上がれない。
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天守三階
【天守三階】 |
三階は唐破風の裏に当たる部屋で、天井が高くなっている。周囲に武者隠しや石打棚などが設けられている。
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【天守三階 武者隠し】 |
天守三階の四隅に設けられている武者隠し。下は8畳、上は3畳ほどの広さがある。最後の最後まで時間稼ぎが出来るように考えられている。
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【天守三階 内室】 |
三階は千鳥破風がある階にあたる為、破風の上に設けられた窓までは高さがある。そのため、南北に石打棚が設けられ、その下部が内室のような造りになっている。
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【心柱】 |
天守三階に見られる東西の心柱。これらの心柱は、地下一階から五階の梁まで通柱となっており、天守を支えている。心柱一本当たり100tもの重量を支えているらしい。昭和の大修理の際、東大柱は37cmも傾いていたようだが、無理もない。
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【天守三階 踊り場】 |
三階は高さ約5.3mある為、四階への階段の途中には踊場が設けられている。
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天守四階
【天守四階】 |
天守四階は東西に大千鳥があるため、三階同様に石打棚と内室が造られている。射撃の際の煙出し用の高窓も設けられている。
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天守五階
【天守五階】 |
天守五階。この階まで二本の心柱が貫通している。
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天守六階
【天守六階】 |
最上階にあたる天守六階。姫路城の守り神と伝えられる刑部明神が祀られている。妖怪が出ると聞いた宮本武蔵がここに泊まったという逸話もある。
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【天守六階からの眺め】 |
標高45.6mの姫山の山頂に石垣と合わせて総高46mに及ぶ天守。かなり眺望が良い。天守六階の四隅には当初窓を設ける予定だったが、強度のためか塗り込められた跡が平成の修理の際に見つかっている。
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小天守、渡櫓
【イの渡櫓】 |
大天守と北側の東小天守とを結ぶ『イの渡櫓』。ここの門扉も二重に鉄板を張った厳重な造りになっている。
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【東小天守】 |
連立天守の北東隅に位置する東小天守。三重三階、地下一階で小天守の中でも最も規模が小さい他、装飾も少なくあまり目立たない。実際に写真を撮ってもたいてい大天守に隠れてしまっている。
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【木組】 |
東小天守に置かれている天守の木組み。昭和の大修理の際に実物の1/20で製作されたものらしい。
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【ロの渡櫓】 |
東小天守と西側の乾小天守とを結ぶ『ロの渡櫓』。窓枠には樋が見られる。
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【乾小天守】 |
連立天守の北西隅に位置する乾小天守。三重三階、地下一階で天守に次ぐ規模。よく見える西面と南面には花頭窓を用いた格式の高い櫓だが、石落としや狭間などもしっかり設けてしっかり武装している。天守に入城する際は、この乾小天守と西小天守の間を通り抜ける必要がある。
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【西小天守】 |
連立天守の南西隅に位置する西小天守。現在はここから天守群に入城することになる。三重三階、地下二階で、南面に花頭窓が設けられているが、ここも乾小天守同様、狭間や石落としが設けられている。
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【瓦】 |
天守内に展示されている瓦。五三の桐や揚羽蝶などの瓦が見られる。
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