Japanese Castle

高松城 二の丸

二の丸

【水門】
 二の丸鉄門前に設けられている水門。高松城の三重の堀には全て海水が引き入れられており、干満によって堀の水位が変わっていた。現在は城の北側が埋め立てられ、国道が通されてしまったているが、国道の下に設けられている水路とこの水門によって海と繋がっている。現在も堀の水位は潮の干満によって変わるが、この水門によって水位調整することも出来るようになっている。
【内堀(二の丸~三の丸)】
 二の丸と三の丸との間を隔てる幅の広い水堀。現在も上記の水門から海水を引き入れており、タイやスズキなど海の魚も泳いでいるらしい。
【鉄門跡】
 三の丸と二の丸との間に設けられていた鉄門跡。鏡石を用いた立派な石垣が残っている。鉄門は名前の通り鉄板張りの堅固な門で、現在でも門扉跡に鉄板のサビが残っている。
【二の丸】
 100m×70m程の規模の二の丸。生駒氏築城当初はここに当初は二の丸に御殿が置かれ、実質上の城の中枢部だった。松平氏入城後に手狭になり、三の丸に御殿が移転し、その後は倉庫が建ち並んでいたらしい。
【武櫓】
 二の丸北東隅に残る武櫓の櫓台石垣。海に突き出した二重櫓で、月見櫓などと共に、城域の北側を守っていた。
【廉櫓跡・弼櫓跡・文櫓跡】
 二の丸の西側には、北西隅に廉櫓、西面中程に弼櫓、南西隅に文櫓の三つの二重櫓が建てられていた。建物は残っていないが、櫓台の石垣が現在も残っている。
【西側虎口】
 二の丸の西側に設けられた入口。さも当時からある門跡っぽくなっているが、勿論当時ここに虎口は無かった。西側にある高松駅からアクセスが良く、ここに公園入口が設けられてしまったのだろう。