本丸の正面に位置し、小田原城の城門の中でも最も大きく堅固に造られていた内枡形門。
古絵図などの記録から、江戸時代初期から設けられていた事が分かる。元禄16年(1703)
の大地震で崩壊した後、宝永3年(1706)に再建されたものが明治3年(1870)の小田原城廃城まで
残っていたと言われている。現在の常磐木門は昭和46年(1971)に再建されたもので、
明治時代初期に撮影された写真などを参考に建てられた。常磐木とは常緑樹の意で、
門の傍らには往時から松が植えられており、松の木が常に緑色をたたえて何十年も成長する事になぞらえ、
小田原城が永久不変に繁栄する事を願って常磐木門と名付けられたと言われている。
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