Japanese Castle

鬼ノ城跡 水門

水門

【第0水門】
 西門近くに設けられている第0水門。水門は水流で崩れないよう石垣で築かれており、ここと第1水門は排水量があまり多くない為、石垣の下から自然排水させる造りになっており、それ以外の第2水門から第5水門は石垣の上から排水する造りになっている。
【第1水門】
 城域南西部に設けられている第1水門。幅14.6mにわたって石垣が築かれている。第0水門とともに石垣の下から排水する造りで、現在でも水が流れており、水門として機能していた。
【第1水門~第2水門】
 第1水門と第2水門との間は、当時の土塁が良く残っている部分。また、幅1.5mの敷石の通路も残っているらしいが、これはよく分からなかった。
【第2水門】
 第1水門のすぐ横に設けられている第2水門。保存状態が非常に良く、幅16.4mにわたる石垣と、石垣上に設けられた排水溝も残っている。当時はこの石垣上に土塁が設けられ、石垣とあわせて高さ7mの城壁となっていた。
【第3水門】

 南門と東門との間に設けられた第3水門。幅11m、高さ2.8mの石垣が築かれており、水門の内側には当時の遺構かは定かでないが、溜池のような貯水池っぽい窪みも見られる。第0水門を除き各水門には貯水池が設けられており、城壁保護のために水量調整も行っていたと考えられている。
【第4水門】
 東門のすぐ西側に設けられた第4水門。幅11m、高さ2.8mの石垣が築かれているらしいが、藪で確認しにくい。ここに続く谷川の上流に3ヶ所の鍛冶工房跡が見つかっている。
【第5水門】

 城域東側、屏風折れの高石垣の近くに設けられた第5水門。幅10.5m、高さ3.2mの石垣が築かれているが、ここも外側の石垣は確認しにくい。この水門の内側には貯水池が設けられているらしいが、石垣内側の巨大な窪みも貯水池の遺構なのだろうか?現状、水門の石垣部分がダムのような形状に見える。