吉野ヶ里 南内郭・倉と市
南内郭
【櫓門】 |
展示室横に復元されている櫓門。南内郭の東南部に位置し、クニの中心部への通行を厳重に監視していた。この櫓門がある場所が正門で、その左側に脇門も設けられていた。
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【南内郭】 |
吉野ヶ里に2つある中心区域の一つである南内郭。周囲を環濠に囲まれ、入口に櫓門や物見櫓を設けた厳重な造りになっている事から、王や大人などの指導者層の居住区だったと考えられている。現在は郭内に竪穴式住居や物見櫓など20基が復元されている。
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【東側虎口】 |
南内郭の東側に設けられた虎口。南側の正門と北側の脇門からなっていた。
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【物見櫓】 |
上記の東側正門の左右に建てられている物見櫓。これらの櫓で正門を守っていたものと思われる。しかし、櫓門でも思ったが、いくら正門を厳重に守っても、脇門があったら意味ない気がするが、大丈夫だったのだろうか?
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【王の家】 |
南内郭内に復元されている、最高権力者と思われる王の家。環濠集落内にありながら、更に周囲を土塁で囲んだ厳重な造り。やはり最高権力者の家で間違いなさそう。
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【大人の家】 |
王の家の他にもいくつかの竪穴式住居が復元されているが、これらは有力者である大人の家と思われる。外交や土木工事など様々な役職の大人がいたらしい。今で言うところの大臣的な感じだろうか。
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【集会の館】 |
住居とは異なる建物が復元されているが、これは王や大人が集まり、儀式や話し合いをした場所と考えられている。
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【南内郭 環濠】 |
南内郭の周囲に巡らされた環濠。一部に張出しも見られるが、横矢のようなものとみて良いのだろうか。西側は集落全体を囲う環濠と重なって2重になっている厳重な造り。
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倉と市
【倉と市】 |
南内郭と環濠を隔てた西側には、更にもう一重の環濠に挟まれた帯郭のような場所には倉が並び、更にその西側には多くの人が集待ったと思われる市が広がっていた。
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【北側虎口】 |
中枢部である南内郭と市が広がる西側エリアとを隔てる厳重な虎口。左に折れる枡形のような構造になっており、番所と思われる建物も建てられている。中世城郭とも通じる防御縄張りで面白い。しかし、気になるのは虎口の外側に建てられている櫓台の位置。本当に当時からこんな場所に櫓台が建てられていたのだろうか。櫓台からは写真のように虎口全体が丸見え。とんでもない弱点になってしまうと思うが・・・
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【高床式倉庫】 |
環濠の間に挟まれ、厳重に守られた南北に細長い帯郭状の場所に建てられていた倉庫群。稲穂の倉、貢物の倉、武器の倉など倉によって分けられていた。ネズミ返しのついた高床式倉庫で復元されている。
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【南側虎口】 |
倉庫群のある帯郭の南側虎口は、櫓門で厳重に守っていた。いかに倉が重要だったかが分かる。
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