掛川古城



【掛川古城】
image-1  現在の掛川城の北西約200mのところに位置する子角山に1500年頃、今川氏の重臣、 朝比奈泰Xにより築かれたが、永正10年(1513)には掛川城が築城された為、 使われなくなったと思われる。その後、永禄11年(1568)徳川家康が今川氏真が立て籠もる 掛川城を攻めた時に本陣を置いた場所とも言われている。 現在は龍華院子角山公園として整備されている。


【天王山龍華院】
image-1 image-1 image-1
 子角山の最上部の本郭跡には、現在天王山龍華院の大猷院霊屋が建てられている。 明暦2年(1656)当時の掛川藩主北条氏重が徳川家光を祀るために建てたもので、 当時の建物は文化15年(1818)に焼失し、文政5年(1822)に当時の藩主太田資初により 再建された。ちなみに、この太田資初はあの太田氏一族の末裔。


【本郭西側】
image-1  本郭は西側の現在駐車場となっている部分が一段低くなっている。 当時は二段に区画されていたものと思われる。


【本郭土塁】
image-1  本郭の東側には高さ2〜3m程の土塁が良好残っている。この反対側に堀切がある。


【堀切】
image-1 image-1 image-1
 本郭の東側には、高低差7〜8mに及ぶ見事な堀切が残っている。この部分だけは 中世山城の雰囲気が漂っている。


【二ノ丸】
image-1  本郭と堀切を挟んで東側にある曲輪。現在は公園となっており、改変されている可能性があるが、 周囲は鋭角に切り岸加工されていた事が分かる。


【居館跡】
image-1  城域の南側の小学校。この辺りに居館部があったものと思われる。