Japanese Castle

吉野ヶ里

吉野ヶ里について

 弥生時代の代表的な環濠集落。稲作が伝わると、備蓄可能な稲の生産により富の偏在が生まれ、社会的な階層の分化が見られるようになり、縄文時代の長く平和な時代が終わっていった。それと同時に周囲に堀や土塁・策などを巡らせた防御性の高い環濠集落が形成されるようになった。弥生時代を通じて600年程の間使われたが、古墳時代になり中央集権国家が誕生すると、環濠集落はなくなっていった。現在は、特別史跡にも指定され、弥生時代後半の紀元3世紀頃の遺構が復元整備されている。普段は中世~近世の城ばかり見ているので、吉野ケ里をあまり城として考えた事はなかったが、実際に訪れてみると、確かに堀と土塁で囲われ、要所に櫓を設けた環濠集落は日本の城郭の原点だった事が伝わってくる。
【入口~南のムラ】 【南内郭・倉と市】 【北内郭・中のムラ・北墳丘墓】