戦国期の後半に北条氏照によって広大な山地、山麓を利用して築かれた山城で、
本丸などを中心とした山頂付近と御主殿跡などの居館部とで構成されていた。
築城時期は明確では無いが、天正初め頃に築城が開始され、天正年間中頃に氏照が
移ってきたと考えられている。
天正18年(1590)6月23日、豊臣秀吉の小田原攻めの一隊、前田利家、上杉景勝などの
猛攻を受け、一日で落城した。落城後は徳川氏の直轄領、明治時代以降は国有林だった為に、
あまり人の手が入らず落城当時のままの状態で遺構が保存されており、戦国時代を代表する
城跡として、現在約154haの範囲が国の史跡に指定され、保護されている。
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